十代少女をレイプし続けた連続殺人鬼!DNA鑑定でアーロン・キーの犯罪が暴かれる

十代少女をレイプし続けた連続殺人鬼!DNA鑑定でアーロン・キーの犯罪が暴かれる 事件
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1990年代の米ニューヨーク州イースト・ハーレムでは、10代の少女や若い女性を狙った性的暴行と殺人が繰り返された。確認されているだけでも3人が殺害され、4人が性的暴行を受けている。犯人のアーロン・キーは、被害者を刃物で脅し、性的暴行を加え、犯行中には相手を侮辱する言葉まで口にした。殺害された女性の一人には火を放ち、遺体を激しく焼損させている。

最初の殺人から逮捕までは約8年を要した。それまで別々の事件として捜査されていた犯罪を結びつけたのは、当時急速に発達していたDNA鑑定だった。

少女たちのすぐそばにいた男――イースト・ハーレムで育ったアーロン・キー

アーロン・キーは1973年9月18日、ニューヨークで生まれた。少年時代の大半をイースト・ハーレムで過ごし、後に犠牲となった少女たちと同じ地域、場合によっては同じ集合住宅の中で生活していた。父親の姓はウォーフォード、母親の姓がキーだったとされ、若いころにはアーロン・ウォーフォードの名を使っていたこともある。

周囲から見たキーは、外見だけでただちに危険人物と分かるような青年ではなかった。身長は約173センチで、身なりを整え、話し上手で、人当たりのよい人物として知られていたという。コンピューターにも詳しく、自らをラップ音楽のプロデューサーだと称していた時期もあった。

一方で、近隣では女性の部屋をのぞいたり、携帯型ビデオカメラを使って女性のスカートの中を撮影しようとしたりする行動が目撃されていた。1990年には、16歳から17歳ごろに強盗事件で逮捕され、その後収監された時期もある。その翌年、17歳のキーは、後に確認される最初の殺人を起こした。

エレベーターに乗った13歳は、自宅へ帰らなかった

1991年1月24日の夕方、13歳のパオラ・イジェラは学校からイースト・ハーレムの自宅へ帰ってきた。彼女の一家はコロンビアからアメリカへ移住してまだ7か月ほどだった。午後4時45分ごろ、パオラは集合住宅の入口にあるインターホンを押し、母オルガにスペイン語で「私よ」と告げた。母親は部屋から玄関を解錠し、パオラは建物の中へ入り、エレベーターに乗った。

しかし、30階にある自宅には戻ってこなかった。約3時間後、10ブロックほど離れたイースト川沿いの遊歩道で、犬を散歩させていた男性が少女の遺体を発見した。警察は、パオラがそこで殺害されたのではなく、別の場所で襲われた後に遺体を運ばれたと判断した。遺体には胸部に複数の刺し傷があり、首にはひも状の物で強く圧迫された痕が残っていた。骨盤付近にも打撲があり、性的暴行を受けたことを示す痕跡も確認された。後年、事件を担当した刑事は、発見時のパオラについて、上着が開き、両手が体の横に置かれた状態だったと証言している。

パオラが姿を消す直前、彼女と一緒にエレベーターへ乗った男性が目撃されていた。その人物として捜査線上に浮かんだのが、当時アーロン・ウォーフォードを名乗っていたキーだった。キーは、自分は途中の階で降り、パオラはそのままエレベーターに残ったと説明した。当時はこの説明を覆すだけの証拠がなく、逮捕には至らなかった。

「運がいい」「女らしく受け入れろ」――少女たちを辱めた犯行

パオラ殺害から3年後の1994年、キーは15歳の少女を襲った。被害者の証言によれば、キーは背後から近づき、刃物で脅して人気のない場所へ連れていき、少女の目を覆ったうえで服を脱ぐよう強要し、性的暴行を加えた。その最中、キーは被害者に対し、自分の容姿を誇示するような言葉を繰り返し、「こんなハンサムな男に襲われるなんて運がいい」という趣旨の発言までしたという。

同じような言動は別の少女への犯行でも繰り返された。1998年4月に襲われたのは13歳の少女で、身長約145センチという小柄な子供だった。暴行中に少女が痛みで叫ぶと、キーは「静かにして、女らしく受け入れろ」という趣旨の言葉を浴びせた。被害者が苦痛を訴えていても犯行をやめず、逆にその苦痛をさらに侮辱する言葉を重ねたのである。元ニューヨーク市検視局の死亡調査官バーバラ・ブッチャーは、後にキーを「サディスト」と表現している。

1997年9月には、19歳のジョハリス・カストロが犠牲になった。カストロはドミニカ共和国にルーツを持つ若い女性で、幼い娘を育てながらブロンクスのコミュニティ・カレッジでコンピューター科学を学んでいた。キーはカストロに性的暴行を加え、窒息させた後、遺体にガソリンをかけて火を放った。

消防隊が現場へ到着した時、炎の中に辛うじて人体の輪郭が分かるほどで、遺体は身元の判別が困難な状態まで焼けていた。火災と消火活動によって現場の証拠の一部は失われたが、警察がカストロの電話記録を調べると、死亡前にキーの住居との間で何度も通話が交わされていたことが分かった。

警察が事情を聞くと、キーはカストロを知っていることを認め、殺害された日に一緒に買い物へ行く約束をしていたと説明した。それでも、この時点では彼を殺人に直接結びつける物証が足りなかった。

ラシーダ殺害が捜査を動かした――つながり始める未解決事件

1998年6月2日には、18歳のラシーダ・ワシントンが殺害された。ラシーダはファッションを学び、衣料品店でも働いていた。前夜、自宅へ帰る途中で行方が分からなくなり、翌日、集合住宅の15階の階段で住民によって遺体が発見された。性的暴行を受けたうえ、胸部と首を強く圧迫されて窒息死していた。事件資料では、上半身の一部に衣服がかけられ、壁にもたれかかるような姿勢で遺体が置かれていたとも記録されている。

ラシーダが住んでいた建物は、1991年に殺されたパオラ・イジェラが暮らしていたのと同じ住宅群だった。キー自身もこの地域で生活していた。事件現場と被害者の生活圏が近接していたことは、捜査が進むにつれて重要な意味を持つようになる。

ラシーダの遺体からは犯人のDNAにつながる生物学的証拠が採取された。その後も1998年9月に15歳、11月には14歳の少女が襲われ、複数の事件現場から得られたDNAの比較によって、別々に扱われていた事件が同一人物による犯行であることが明らかになっていった。

捜査線上にはすでにキーがいた。パオラ失踪直前のエレベーター、カストロとの電話記録、ラシーダと重なる生活圏に加え、1998年9月の暴行現場に残された帽子や衣類からも、キーの家族が利用していたクリーニング店につながる手掛かりが見つかっていた。残された最大の課題は、キー本人のDNAと犯罪現場のDNAを直接照合することだった。

捨てた容器のDNAが8年間を終わらせた

警察はキーを監視し、捨てたタバコや飲み物の容器などからDNAを採取する機会を探していた。1999年2月、コンピューターのハードディスクを盗んだ別件でキーが逮捕されると、捜査官は拘置中にも検体の確保を試みた。結核検査を装った口腔内検体の採取では、キーが同意書にあるDNA分析の記載に気づき、拒否したという。

最終的に捜査側は、キーが使用した飲み物の容器に残った唾液からDNAを取得した。分析の結果、それは複数の犯罪現場から得られていたDNAと一致した。長年別々に扱われてきた殺人と性的暴行が、一人の容疑者へ収束したのである。

警察が逮捕状を取るころ、キーはニューヨークを離れ、当時16歳だったアンジェリーク・スタリングスとともにフロリダへ向かっていた。1999年2月19日、警察はマイアミのホテルでキーを逮捕し、少女を保護した。

2000年に始まった裁判では、DNA鑑定、生存した被害者の証言、事件ごとの状況証拠が提出された。キーは無実を主張し、自分がニューヨーク市検視局による秘密の臓器売買計画を知ったために陥れられたという趣旨の説明まで展開した。その内容を書き込んだTシャツを陪審員に見せようとしたことも報じられている。

2000年12月、陪審は3件の殺人、性的暴行、強盗など計22件についてキーを有罪とした。翌2001年1月の量刑公判では、被害者の家族がキー本人を前にして発言した。パオラ・イジェラの母オルガは、娘を失った後の苦痛を語り、ラシーダ・ワシントンの父グレゴリーは、背中を向けるキーに自分の方を向くよう叫んだ。

裁判所は3件の殺人について連続する終身刑を科し、それ以外の犯罪についても長期刑を加えた。米国のテレビネットワークA&Eは、キーに科された刑を合計「400年以上」に相当するものとして紹介している。さらに2004年、未解決事件のDNA再検査によって1994年の別の性的暴行もキーに結びつき、この事件では本人が罪を認め、さらに20年の刑が加えられた。

その後もキーの名前が報道に現れることはあった。2009年には、キー自身が犯罪について記し、署名したカードがインターネット上で販売されていることが判明した。殺人犯や重大犯罪者の署名品などを売買する「murderabilia」の一種で、被害者家族から強い反発を受けた。

キー事件が後にDNA捜査の代表例として扱われるようになったのは、単に鑑定によって有罪が裏づけられたからではない。長年にわたって別々の事件として蓄積されていた証拠が、DNAによって初めて一本の犯罪系列として結びついたからである。本人が否認を続ける中でも、各事件に残された物証が互いを補強し、約8年間続いた捜査を終結させた。

出典

Laura Barcella — The “East Harlem Rapist” Blamed Crimes on Illegal Organ Harvesting Scam
A&E, 2026
https://www.aetv.com/articles/arohn-kee-serial-killer-east-harlem-rapist

Jacquelyn Gray — The Work Life of a Death Investigator
A&E, 2023
https://www.aetv.com/articles/what-does-a-death-investigator-do

U.S. Department of Justice — Prepared Remarks of Attorney General John Ashcroft: DNA Initiative
U.S. Department of Justice, 2003
https://www.justice.gov/archive/ag/speeches/2003/031102dnaremarks.htm

Peter Slevin — For DNA Detectives, the Workload Is Exploding
The Washington Post, 2000
https://www.washingtonpost.com/archive/politics/2000/11/14/for-dna-detectives-the-workload-is-exploding/39dcc3a1-575a-4798-9d35-5bc6c0d15672/

Kit R. Roane — Murder Suspect Found With Missing Girl
The New York Times, 1999
https://www.nytimes.com/1999/02/20/nyregion/murder-suspect-found-with-missing-girl.html

David Rohde — Manhattan Man Guilty in Rape and Murder Spree
The New York Times, 2000
https://www.nytimes.com/2000/12/21/nyregion/manhattan-man-guilty-in-rape-and-murder-spree.html

Katherine E. Finkelstein, Amy Waldman — Rage and Taunts Fill Courtroom as a Killer Gets Life in Prison
The New York Times, 2001
https://www.nytimes.com/2001/01/27/nyregion/rage-and-taunts-fill-courtroom-as-a-killer-gets-life-in-prison.html

Laura Italiano — Evil Serial Killer Nailed for Vicious 1994 Rape
New York Post, 2004
https://nypost.com/2004/08/13/evil-serial-killer-nailed-for-vicious-1994-rape/

Barbara Butcher — What the Dead Know: Learning About Life as a New York City Death Investigator
Simon & Schuster, 2023
https://www.simonandschuster.com/books/What-the-Dead-Know/Barbara-Butcher/9781982179380

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