ナイジェリアの若者を魅了する金銭儀式! 国家を蝕む野蛮な迷信の闇

ナイジェリアの若者を魅了する金銭儀式! 国家を蝕む野蛮な迷信の闇 事件

ナイジェリアでは現在も呪術が信じられていて、貧困に苦しむ人たちが超自然的な力に頼って富を得ようとして儀式を行う。このような儀式は「金銭儀式(money ritual)」と呼ばれる。

金銭儀式は、儀式殺人をはじめとするさまざまな犯罪の温床となっている。

犬のように吠える全裸の女

全裸の女性が犬のように吠えている動画がSNSで拡散されて話題となった。

この動画は、オグン州の州都アベオタクで2022年7月2日に撮影されたものだった。女性は金銭儀式(money ritual)に利用され、一時的に精神に異常をきたしたとみられている。

オグン州警察は「(動画に映っている)当の若い女性は、容疑者であるヤフーボーイによって精神的かつ悪魔的に利用されたとされ、その結果犬のように吠え始めた」と発表した。ヤフーボーイ(yahoo boy)とは、インターネット上で活動する詐欺師である。

女性は全裸のまま警察に連行され、「暴力的な行動を取っていたため、コントロールが非常に困難となり、独房に閉じ込められた」という。警察は女性の両親に連絡を取り、女性が救助され、警察の助けを借りて病院に運ばれたことを伝えた。容疑者のヤフーボーイは逮捕された。

SNSで拡散された動画は、女性が警察の監房にいる間に撮影されたものである。警察関係者が撮影し、SNSで公開したとみられている。

「そのようなビデオをSNSで流布することは、被害者の人間としての尊厳を損なう可能性が少なからずあり、心理的トラウマのもう1つの原因となり得るため、野蛮で下品で卑劣です。したがって、司令部は、動画を撮影した人物と、SNSでの拡散の背後にいる人物を、その人物の地位にかかわらず、厳しく処分することを約束します」(オグン州警察)

1歳8か月の息子を惨殺した父親

デルタ州では、男性が金銭儀式で使うために1歳8か月の息子を惨殺する事件が起こった。

2022年6月25日10時30分ごろ、警察はエド州で工員として働く女性、サクセス・オドゥワさんから通報を受けた。サクセスさんは前日の朝から息子のゴッドパワー・ガブリエルちゃんに会っておらず、そのことを巡って夫のボルト・ブレッシング・ガブリエル(33)容疑者と口論になったという。ボルト容疑者の嘘を知ったサクセスさんは夫に対して不信感を抱いていた。

警察はボルト容疑者を発見して逮捕した。ボルト容疑者は、ゴッドパワーちゃんを殺害した後、のこぎりを使って遺体の頭部を切り落とし、その頭部をヤシの木の下に埋め、胴体部分は捨てたことを自白した。息子の血を自分の頭にこすりつけたら金持ちになれるという夢を見て、その夢を実現するためにゴッドパワーちゃんの命を奪ったという。

犬に背後から犯される女

2022年5月には、金銭儀式の一環として犬と性行為をしている女性を撮影した動画が拡散されて話題となった。動画には、ジャーマンシェパードが涎を垂らしながら女性に近づき、背後から激しく挿入している様子が映っていた。女性はヤフーボーイからの依頼で獣姦を行ったとみられる。

ナイジェリアでは、犬、山羊、牛、羊などの動物と性行為することは禁じられている。獣姦で有罪となった者は懲役14年が科せられる。ナイジェリア警察は動画の出所を捜査中である。

若者たちに受け入れられる金銭儀式

ナイジェリアでは、修行を積んだ人物が特殊な技術を用いることで、超自然的な力を借りて金銭を獲得できることを示す物語が語り継がれてきた。これらの物語を根拠とする金銭儀式は、西欧列強の植民地支配や現代科学の導入によって、野蛮な迷信として排除されたはずである。

特に、儀式のために人間の臓器を利用したり、誰かを犠牲にしたりすることは法律で禁じられ、違反者は厳しく罰せられる。それにもかかわらず近年、教育水準の低い若者たちの間で広く金銭儀式が受け入れられている。

金銭儀式が復活した背景には、人々の欲望を迷信と結びつけ、インターネットを使ってそれを拡散している呪術師の存在がある。政府が儀式殺人などの犯罪を抑止するのに有効な対策を講じていないことも問題視される。ナイジェリアの経済や治安は迷信に蝕まれつつある。

参考:KossyDerrickEntTribune OnlineNewsOne NigeriaThe Guardian Nigeria News、ほか

トップ画像:Pixabay

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